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「もう少し稼げたら」と思ったとき、私がとった選択
4回転職してわかったことがあります。薬剤師って、実は「働き方の選択肢」がとても多い職種なんです。でも最初のころの私は、「正社員として1つの職場でフルタイムで働くのが当然」だと思い込んでいました。
転職2回目、調剤薬局でパートとして働いていた時期のことです。週4日勤務で収入は落ち着いていたのですが、子どもの教育費や急な出費が重なって「もう少し収入があれば…」と思い始めました。そこで初めて「ダブルワーク」という選択肢が頭に浮かんだんです。
でも当時の私は不安だらけでした。「就業規則で禁止されてないか?」「職場にバレたら?」「確定申告はどうするの?」——調べれば調べるほど情報がバラバラで混乱しました。この記事では、当時の私が知りたかったことを経験をもとにまとめています。
この記事でわかること
- 薬剤師がダブルワークできる条件(管理薬剤師・公務員の扱いも)
- 会社にバレる3パターンとその対策
- 確定申告・住民税の正しい対処法
- ダブルワークにおすすめの働き方と求人の探し方
まず確認:あなたはダブルワークできる?
ダブルワークを始める前に、自分の立場が「副業OKかどうか」を必ず確認してください。薬剤師の副業には、立場によって明確な制限があります。
管理薬剤師は原則NG
管理薬剤師(薬局の管理者)は、薬機法により「その薬局の業務に専念しなければならない」とされています。他の薬局でのアルバイトや派遣勤務は、原則として認められていません。「副業がバレるかどうか」の前に、そもそも法律上できないケースです。管理薬剤師の肩書きがある方は、まずこの点を確認してください。
公務員薬剤師は法律で禁止
保健所・市立病院など公的機関に勤める公務員薬剤師は、国家公務員法・地方公務員法により副業が原則禁止されています。許可なくダブルワークをすると懲戒処分の対象になる可能性があります。例外的に許可が下りるケースもありますが、基本的にはNGと認識しておいてください。
一般の薬剤師は就業規則次第
調剤薬局・ドラッグストア・病院などに勤める一般の薬剤師は、法律上はダブルワークを禁止されていません。ただし、雇用されている会社の就業規則に「副業禁止」と書かれていれば、それに従う必要があります。
確認方法は、①就業規則の「副業・兼業」に関する条項を読む、②HR担当や上司に直接確認する、という2つです。会社によっては「事前申告すればOK」というケースも増えています(2018年のモデル就業規則改定以降、副業解禁の流れが広まっています)。また、ダブルワーク先の職場でも「掛け持ちOK」かどうかを確認することが必要です。
知らないと怖い:副業がバレる3パターンと対策
「バレない自信がある」という方ほど危ないのがこのテーマです。副業がバレるルートは、大きく3パターンに絞られます。
①住民税の金額(最多パターン)
最もよくあるバレ方が住民税です。給与所得者の住民税は、会社が代わりに納付する「特別徴収」が基本です。本業の給与しかないはずなのに、住民税の通知額が給与ベースで計算した額より高ければ、会社の経理担当者がすぐに気づきます。
対策は、確定申告時に「住民税を普通徴収にする」ことです。確定申告書の第二表に「自分で納付(普通徴収)」を選ぶ欄があります。これを選択すると、副業分の住民税は会社経由ではなく自宅に通知が届くため、会社にわかりません。ただし、全額を普通徴収にできるかは自治体によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。
②人づて(職場が近い場合に注意)
同じエリアの薬局・ドラッグストアでダブルワークをすると、本業の同僚や取引先と顔を合わせる可能性があります。「あの人、ここでもバイトしてるの?」という形でバレるパターンです。対策は、本業職場から距離のあるエリアを選ぶか、在宅系の副業を選ぶことです。
③確定申告漏れ・記載ミス
確定申告を怠ると、税務署から問い合わせが来ることがあります。そこから芋づる式に副業が発覚するケースもあります。「副業収入が年間20万円以下だから申告不要」と思っていても、住民税の申告は別途必要な場合があります。申告漏れは追徴課税・加算税のリスクもあるので注意が必要です。
確定申告と税金:最低限知っておくべきこと
ダブルワークをする上で、税金の知識は避けて通れません。難しく考えなくて大丈夫です。ポイントは2つだけです。
複数の職場から給与をもらう場合は確定申告が必要
薬剤師のパートやスポット勤務は「給与所得」扱いになります。2か所以上から給与をもらっている場合、金額に関わらず確定申告が必要です。確定申告はe-Taxで自宅から完結できます。マイナンバーカードがあればスムーズに手続きできます。
扶養内で働く場合は収入合算に注意
配偶者の扶養に入っている方は、本業+副業の収入合計が扶養の上限(103万円・130万円など)を超えないよう注意が必要です。ダブルワークで思わぬ収入増になったとき、扶養から外れてしまうと社会保険料の負担が増えることがあります。
ダブルワークにおすすめの働き方3選
「どんな形でダブルワークするか」によって向き・不向きがあります。私自身が試したり、周囲の薬剤師から聞いた話をもとに3つ紹介します。
①スポット派遣・単発(最もハードルが低い)
1日単位で別の薬局・ドラッグストアに勤務する働き方です。「今週の土曜だけ空いている」という日に入れるので、本業のシフトと調整しやすいのが魅力。時給は2,500〜3,500円台のケースも多く、1日働くだけでかなりの収入になります。
デメリットは、毎回新しい職場で覚えることが多いこと。でも慣れると「いろんな職場を経験できて勉強になる」とプラスに捉えている薬剤師も多いです。
②掛け持ちパート(安定収入を得たい人に)
週1〜2日、決まった曜日に別の薬局やドラッグストアでパート勤務するスタイルです。スポットより時給は落ちる場合もありますが、職場に慣れれば安定した副収入になります。長期で安定的に稼ぎたい方に向いています。
③在宅系副業(体力を使いたくない方に)
メディカルライター、オンライン服薬指導、薬剤師向けセミナー講師など、薬の知識を活かして在宅でできる副業もあります。時給換算するとスポット派遣より低いことが多いですが、体力的な負担が少なく、育児中や体調が安定しない時期にも続けやすいのが特徴です。
派遣という働き方の強さ——ダブルワークとの相性が抜群
ダブルワークを考えるなら、「派遣薬剤師」という選択肢をぜひ視野に入れてください。私も最初は「派遣=不安定」というイメージがありましたが、実態は違いました。
薬剤師の派遣時給は一般的に2,000〜3,000円台が相場です。たとえば時給2,500円で週2日・1日7時間働くと、月収は約7万円。年収換算で約84万円の副収入になります。本業の給与と合わせると、生活にかなりのゆとりが生まれます。
派遣のもうひとつの強みは「合わなければ変えやすい」こと。正社員と違い契約期間が区切られているため、「この職場ちょっと違うな」と思っても次の契約更新のタイミングで無理なく離れられます。複数の職場を試しながら自分に合う環境を見つけることもできます。
ダブルワークのサブ収入として派遣スポットを使う、あるいは本業を派遣にして複数職場を掛け持ちするという使い方もあります。薬剤師の免許があるからこそ選べる、フレキシブルな働き方です。
転職エージェントで「ダブルワークOK」求人を探すのが近道
「ダブルワーク可能な職場」を自分で探すのは、正直かなり大変です。求人票に「副業OK」と明記されているケースは少なく、個別に問い合わせるのも手間がかかります。
そこでおすすめなのが、薬剤師専門の転職エージェントへの相談です。担当者に「ダブルワークができる職場を探している」「掛け持ち可能な派遣スポット求人を紹介してほしい」と伝えるだけで、条件に合う求人を絞り込んで紹介してもらえます。
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まとめ:選択肢を知ることが、最初の一歩
薬剤師のダブルワークは、正しく知れば怖くありません。まず自分の立場(管理薬剤師か否か・就業規則の確認)をチェックして、バレ対策と確定申告の準備をしておけば安心して始められます。
「正社員1本で働き続けるしかない」と思い込んでいた私が、派遣スポットや掛け持ちパートを経験して気づいたのは「選択肢って、こんなにあったんだ」ということでした。まずは転職エージェントへの無料相談から動いてみてください。
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この記事は転職経験をもとにした個人の見解です。税務・労務に関することは専門家や各機関にご相談ください。


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