薬剤師の昇給交渉はどう進める?給料を上げてほしいと伝える7つの手順と例文

薬剤師が現職で昇給交渉を進める7つの手順 薬剤師の年収・お金

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現職で昇給交渉をするなら、いきなり「給料を上げてください」と頼まず、就業規則・増えた仕事・希望額・代替案を準備してから面談を申し込みます。

私は最後の会社で13年間働きました。基本給は一度も上がらず、管理薬剤師手当は付きましたが、ボーナスは減った年があっても増えたことはありませんでした。

長く勤めているだけで、自然に給料が上がるとは限りません。一方で、相談すれば必ず上がるとも言えません。

この記事では、今の職場で給料を上げてほしい薬剤師が準備するもの、交渉の順番、切り出し方をまとめます。

薬剤師の昇給交渉は7つの手順で進める

薬剤師が現職で昇給交渉を進める7つの手順

1. 就業規則と給与規程を確認する

昇給の時期、評価基準、対象者、申請先を調べます。

常時10人以上の労働者を雇用する事業場では、賃金に関する事項を含む就業規則を作成し、労働者へ周知する必要があります。

就業規則が見当たらない場合は、「昇給の規程を確認したいのですが、どこで閲覧できますか」と聞きます。

厚生労働省のモデル就業規則にも、昇給の時期や条件を定める例があります。ただし、これはあくまでモデルです。自分の勤務先の規程を見てください。

かみ砕くと、「毎年昇給」と書かれているように見えても、対象条件や会社業績による例外がないかまで読む必要があります。

2. 上げてほしい項目を1つ決める

昇給交渉で見直しを相談する基本給・手当・ボーナス評価

第一希望は、基本給、役職手当、資格手当、賞与評価のどれかに絞ります。

複数ある場合も、優先順位を付けます。

「年収を上げてほしい」より、「基本給を月額○円見直してほしい」の方が、会社側は検討しやすくなります。

交渉する項目 伝え方の例 注意点
基本給 基本給を月額○円見直してほしい 手当とは分ける
役職・資格手当 増えた責任に応じた手当を相談したい 役割を外れた後の扱いも聞く
賞与評価 評価基準と現在の評価を知りたい 支給額は会社業績にも左右される

3. 入社時から増えた仕事を書き出す

薬剤師が交渉材料にしやすいのは、継続して任されている仕事です。

  • 管理薬剤師業務
  • シフト作成
  • 在庫管理や欠品対応
  • 在宅業務
  • 後輩教育
  • 行政や保健所への対応
  • 医師や施設との連絡調整
  • 監査やトラブルへの対応

実際に担当しているものだけを使います。

4. 交渉材料を3つに絞る

書き出した仕事から、次の3種類を1つずつ選びます。

材料 書く内容
増えた担当 入社時にはなかった仕事
改善したこと 時間、在庫、手順などの変化
継続する責任 今後も任される仕事

「頑張っています」ではなく、担当した期間や回数など、記録で示せる事実を使います。

患者さんや職員の個人情報は、資料へ載せないでください。

5. 希望額と代替案を決める

希望額は、同じ地域・業態・勤務時間の求人を3〜5件見て考えます。

求人票の提示年収が、そのまま基本給になるわけではありません。

基本給、手当、固定残業代、賞与、勤務時間、年間休日を分けて比べます。

全国平均だけを根拠にせず、勤務先の給与表、現在の担当業務、近い条件の求人を並べてください。

第一希望が難しい場合に備えて、次の代替案も決めておきます。

  • 役職手当や資格手当の見直し
  • 評価等級の見直し
  • 昇給に必要な目標の設定
  • 次回の再検討日の決定

6. 忙しい時間を避けて面談を申し込む

患者対応中や閉局間際に、突然切り出すのは避けます。

人事評価や次年度の予算が決まる前に、30分ほどの面談を依頼します。会社の評価時期が分からない場合は、先に上司へ聞いてください。

面談では、増えた仕事、希望、今後も担う役割の順で伝えます。

7. 面談内容を記録する

面談後は、相談した項目、希望額、相手の回答、日付を自分用に残します。

昇給交渉で使える3つの例文

昇給交渉で使う面談依頼・希望・断られたときの3つの言い方

面談を申し込むとき

給与と今後の役割についてご相談したいことがあります。お時間を30分ほどいただけますか。

用件を隠さず、通常業務とは別の時間を取ってもらいます。

希望を伝えるとき

入社時と比べて、現在は○○と○○も担当しています。今後も継続して担当する前提で、基本給を月額○円見直していただくことは可能でしょうか。

金額を伝える前に、増えた仕事と継続する責任を置きます。

今回は難しいと言われたとき

今回は難しいとのことですが、どの条件を満たせば再検討の対象になりますか。次に相談できる時期も教えていただけますか。

その場で退職を持ち出さず、条件と時期を確認します。

同僚の給料との比較、家庭の出費、全国平均だけを根拠にする伝え方は避けた方が無難です。

ゆきた

ゆきた

金額を言うのは勇気がいります。用意した3つの根拠を見ながら話して大丈夫です。

会社の回答別に次の動きを決める

昇給交渉の回答別に確認する金額・回答日・再検討日

希望が通った場合

変更が決まったら、対象が基本給か手当か、金額、開始月をメールや書面で確認します。

「検討する」と言われた場合

回答日と判断者を聞きます。

回答日を過ぎても連絡がなければ、面談日と相談内容を添えて確認します。

「今回は難しい」と言われた場合

難しい理由だけで終わらせず、再検討に必要な条件と時期を聞きます。

昇給が難しくても、役職手当、評価等級、担当範囲を見直せる場合があります。

厚生労働省のモデル就業規則では、会社の業績が著しく低下した場合などに昇給を行わない規定例も示されています。

かみ砕くと、交渉が通らなかったからといって、あなたの働き方だけが否定されたとは限りません。会社側の制度や予算も分けて考えます。

交渉しても条件が変わらないときの判断

昇給交渉後の条件と時期が明確か曖昧かで判断する

すぐに希望が通らなくても、条件と再検討日が具体的なら、その時期まで働きながら判断できます。

次のような回答が続く場合は、今の職場だけを基準にしない方がよいでしょう。

  • 評価基準が分からない
  • 再検討の時期を決められない
  • 仕事と責任だけが増える
  • 基本給と手当の説明が曖昧

転職を決めていなくても、ほかの職場の条件を知れば、今の職場だけを基準にせず判断できます。

退職金も含めて判断したい方は「薬剤師の退職金は少ない?13年働いて50万円だった体験談」も参考にしてください。

管理薬剤師の責任と手当を比べたい方は「管理薬剤師になりたくない薬剤師へ|角が立たない断り方と迷ったときの5つの確認」で詳しく書いています。

まとめ:希望額より先に根拠と次の時期を準備する

現職で昇給交渉をするときは、次の順番で進めます。

  1. 就業規則と給与規程を確認する
  2. 上げてほしい項目を1つ決める
  3. 入社時から増えた仕事を書き出す
  4. 交渉材料を3つに絞る
  5. 希望額と代替案を決める
  6. 面談を申し込む
  7. 面談内容を記録する

まずは給与明細と就業規則を用意し、「基本給」「手当」「評価」のどれを相談したいのか、紙に1つ書いてください。

交渉前にほかの職場の条件も確認したい方へ

自分だけで希望額を決めにくい場合は、転職サービスに条件の近い求人を紹介してもらうと、現在の待遇と比べやすくなります。

転職を決めていなくても、現在の基本給や手当と近い条件の求人を比べられます。

昇給交渉の希望額を考えるために求人を比べたい方へ

▼ 幅広く求人を見て、今の条件と比べたい方

▼ 薬剤師求人を詳しく確認したい方

参考資料

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