「転職回数が多いと採用で不利になるよ」と言われたとき、私は正直ドキッとしました。
私はこれまで4回転職をしています。大手調剤チェーン→派遣ドラッグストア→中堅調剤チェーン→個人調剤薬局、そして今は訪問薬剤師のパートをしながら学校薬剤師の副業もしています。
「そんなに転職して、採用されなかったことはなかったの?」「面接で転職回数を責められたことは?」——転職を考えている薬剤師さんからよく聞かれます。
結論から言います。転職回数が多くても、ちゃんと採用されました。ただし、伝え方には工夫が必要でした。
この記事では、転職4回の経験をもとに「転職回数と採用の関係」についてリアルな本音をお伝えします。
この記事でわかること
- 転職回数が多いと本当に不利になるのか
- 採用担当者が転職回数から何を見ているのか
- 転職回数が多い薬剤師が面接を乗り越えるコツ
- 転職4回の私が実際に経験したこと
薬剤師の転職回数「多い」の基準はどのくらい?
一般的に、薬剤師の転職回数の平均は2〜3回と言われています。薬剤師は転職しやすい職種ということもあり、他の職種と比べると転職回数への許容度は高めです。
ただし、職場の種類によって基準が異なります。
- 調剤薬局・ドラッグストア:3〜4回でも採用されるケースが多い
- 病院薬剤師:2〜3回までが無難な目安
- 製薬会社・企業:転職回数に厳しく、1〜2回が理想とされる
私のように4回転職している場合、調剤薬局やドラッグストア・在宅医療系は比較的通りやすく、病院や企業は少しハードルが上がる印象でした。
採用担当者が「転職回数」から見ているもの3つ
① すぐに辞めないか(定着性)
採用にはコストがかかります。求人広告費、面接の時間、入社後の教育期間……採用担当者が一番恐れているのは「また短期間で辞められること」です。
だから転職回数が多いと、「またすぐ辞めるんじゃないか」と思われやすい。これは正直な話です。
② 転職理由に一貫性があるか(成長性)
「なんとなく辞めてきた人」と「明確な理由と目標があって転職してきた人」では、印象がまったく違います。採用担当者は、転職のたびにどんな成長があったのかを見ています。
私の場合、最初の転職理由は「最初から3年で辞めると決めていた。どこでも通用する技術を身につけて独立できる力をつけたかった」というものでした。これは自分なりに筋の通った理由で、面接でもそのまま伝えました。
③ 現在の職場への入社意欲(本気度)
転職回数が多い人ほど、「なぜここを選んだのか」の説明が求められます。「また気に入らなかったら辞めるんでしょ」という懸念を払拭するために、「この職場でなければならない理由」を具体的に語れるかどうかが大切です。
転職4回の私が実際に経験したこと
最初の職場を辞めたとき(1回目)
大手調剤チェーンで3年働いたあと、退職してオーストラリアに語学留学しました。
正直に言うと、最初から「3年で辞めてスキルを持って独立する力をつける」と決めていました。留学の話を面接で打ち明けるかどうか迷いましたが、次の就職活動では「海外経験があることで視野が広がった」という形で話しました。
帰国後は地方の派遣で働き、3〜4ヶ月働いては海外を一人旅するという生活を約3年間繰り返しました。このあたりは履歴書に書くと「転職回数が多い」に加えて「派遣」「短期」が加わるので、かなり個性的な経歴になりました(笑)。
3社目に就職したとき(2回目の正社員転職)
旅先で出会った彼と同棲するために、中堅調剤チェーンへ就職しました。プライベートの理由での転職です。
面接では「パートナーの転勤に伴い、この地域での就職を希望した」という言い方をしました。私生活のことをどこまで話すかは悩みましたが、このくらいの説明であれば採用担当者にも理解してもらえました。
最後の正社員職場を辞めたとき(3回目の正社員転職)
結婚後、1年3ヶ月の世界一周新婚旅行のために退職しました。その後入社した個人調剤薬局を辞めた理由は、パワハラ上司による化粧品営業の強制と、利益優先で現場を無視した新業務の導入でした。
このような「ネガティブな理由」での退職は、面接でそのまま言うわけにはいきません。私は「薬剤師として患者さんに向き合う業務に専念したい」「地域の医療に貢献できる環境を求めて転職した」という言い方に変換しました。
ポイントは「不満を語る」のではなく「理想を語る」こと。これは転職回数が多い薬剤師にとって、面接を乗り越える一番大事なコツだと思っています。
転職回数が多い薬剤師が面接で伝えるべき3つのこと
① 各転職に「理由」と「成長」をセットで語る
転職回数が多くても、それぞれの転職に意味があれば納得してもらえます。
例:「1社目では調剤技術の基礎を身につけ、2社目では在宅医療の経験を積みました。3社目では管理薬剤師補佐として後輩指導も担当しました」というように、転職のたびにステップアップのストーリーを作る。
② 「長く働きたい」という意志を具体的に示す
採用担当者が一番聞きたいのは「うちに来てどのくらい働いてくれるの?」です。
「この地域に根を張って働きたい」「在宅医療を長く続けたいので、訪問に力を入れているこちらを選んだ」など、定着する理由を具体的に言葉にしましょう。
③ 転職回数を「経験値の豊かさ」として前向きに言い換える
複数の職場を経験してきたということは、それだけ多様な環境・患者層・業務フローを知っているということです。
「調剤薬局・ドラッグストア・在宅と幅広い経験があるので、どんな職場環境でも柔軟に対応できます」という言い方は、転職回数の多さをプラスに変える伝え方です。
転職回数を気にしすぎて動けなくなるのが一番もったいない
「転職4回もあったら、もう次の転職は無理かな」と思っている薬剤師さんへ。
私自身、転職のたびに「また転職回数が増えてしまった」と不安になることはありました。でも結論として、ちゃんと採用されてきました。
大事なのは転職回数そのものではなく、「なぜ転職してきたのか」「次の職場でどう働きたいのか」を自分の言葉で語れるかどうかです。
今の職場が辛い、違うキャリアに挑戦したい、生活スタイルに合った働き方をしたい——そういう理由での転職は、何回目であっても「正当な理由」です。転職回数を怖がって我慢し続けることの方が、長い目で見てもったいないと私は思っています。
まず転職エージェントに相談してみる
転職回数が多くて不安な方ほど、まずは薬剤師専門の転職エージェントに相談することをおすすめします。
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この記事は転職経験をもとにした個人の見解です。転職の判断はご自身の状況に合わせて慎重にご検討ください。


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