「薬剤師って、転職しやすいって聞くけど実際どうなの?」
私はこれまで4回転職しました。でも普通の転職とはちょっと違って、途中にオーストラリア語学留学があったり、旅しながら派遣で働く生活があったり、世界一周新婚旅行で1年3ヶ月仕事を離れた時期もあります。
薬剤師免許があったから、そんな自由な生き方ができたと今でも思っています。
この記事では、調剤薬局チェーン・派遣(ドラッグストア)・中堅調剤チェーン・地域密着型薬局という4つの職場を渡り歩いた私の、正直な体験談をお話しします。
この記事でわかること
- 各職場のリアルなよかった点・しんどかった点
- 「3年で辞める」と決めて新卒入社した話
- 旅しながら派遣薬剤師として働いた3年間
- 13年勤めた職場をパワハラで辞めた経緯
①大手調剤薬局チェーン(3年)|最初から「3年で辞める」と決めていた
新卒で入ったのは大手の調剤薬局チェーンです。就職活動の時点で、すでに「3年で辞める」と決めていました。
理由はシンプルで、「大手で3年働けばそれなりの技術と知識がつく。そうすればどこに行ってもやっていける」と思っていたからです。薬剤師免許を持って社会に出たばかりの私には、まず土台が必要でした。
実際、大手チェーンで叩き込まれた調剤のスピード、処方箋を読む力、服薬指導の基礎は、その後のすべての職場で役に立ちました。計画通り3年で退職し、貯めたお金を持ってオーストラリアへ語学留学に旅立ちました。
バックパッカーになりたいという夢があって、まず英語を身につけようと思ったんです。
大手調剤チェーンのリアル
- ✅ 調剤の基礎力が確実につく
- ✅ マニュアルが整っていて新卒でも安心
- ✅ 福利厚生が充実している
- ❌ 忙しい店舗だと余裕がなく、覚えることだらけ
- ❌ 異動があるため人間関係が流動的
②派遣薬剤師(約3年)|旅しながら働く、自由な生活
オーストラリアから帰国後は、正社員には戻らず派遣薬剤師として働く道を選びました。ドラッグストアや薬局に3〜4ヶ月勤めてはお金を貯め、貯まったらまた海外へ一人旅——という生活を3年ほど続けました。
派遣だと全国各地のいろんな場所に行けます。知らない土地での仕事は最初は馴染むまで少し大変ですが、その分休日に観光を楽しめる。レオパレスなど家具家電つきのマンションに住めるので引越し費用も住居費もほとんどかかりません。現地で友達もできて、今思えばすごく充実した時期でした。
給料も正社員と遜色なく、むしろ高めのところもありました。「薬剤師免許があれば、こんな生き方もできるんだ」と実感した3年間です。
派遣薬剤師のリアル
- ✅ 全国各地に行けて、観光や旅を楽しめる
- ✅ 家具家電つき住宅で住居費がかからない
- ✅ 現地の友達ができる
- ✅ 給料が高めのことも多い
- ❌ 新しい職場に馴染むまでが毎回大変
- ❌ 長期的な人間関係が築きにくい
③中堅調剤薬局チェーン(2年半)|旅先で出会った彼と、いちばん楽しかった職場
旅の途中で出会った人と交際が始まり、一緒に住もうということで同棲スタート。近くにあった中堅の調剤薬局チェーンに就職しました。
この職場が、私の4つの中でいちばん楽しかったです。同年代のスタッフが多く、仕事終わりに飲みに行ったり、休日に一緒に遊んだり。和気あいあいとした雰囲気で、毎日職場に行くのが苦じゃなかった。「職場の人間関係ってこんなに大事なんだ」と改めて実感した職場です。
2年半後、彼と結婚することになり、二人で世界一周新婚旅行へ。1年3ヶ月かけて世界を旅しました。薬剤師免許があれば帰国後もまた働ける——そういう安心感があったから、思い切って長い旅に出られました。
中堅調剤チェーンのリアル
- ✅ 同年代スタッフが多く、職場の雰囲気がよかった
- ✅ 大手ほど堅苦しくなく、中規模ならではの働きやすさ
- ✅ 地域の患者さんとの関係が築きやすい
- ❌ 大手チェーンほど待遇・研修制度が充実していないことも
④地域密着型の調剤薬局(13年)|深い人間関係と、突然のパワハラ
世界一周から帰国後に就職したのが、地域密着型の個人調剤薬局。ここに13年勤めました。
長く勤めると、職場の人間関係が本当に深くなります。スタッフはもちろん、門前の先生や看護師さんとも仲良くなって、阿吽の呼吸でやり取りできるようになる。「あの患者さん今日様子が変だったね」と一言で通じる関係。個人薬局なので社長(オーナー)とも距離が近く、業績がよい時期はよくご飯に連れて行ってもらいました。
それが13年間続いていたのに、ある年にパワハラ気質の上司が突然就任したことで空気が一変しました。
その上司がやってきたのは、同僚へのいじめだけではありませんでした。薬局業務と全く関係のない化粧品の営業をやらされたり、今の仕事で手いっぱいなのに利益優先で次から次へと新しい仕事を持ってくる。現場のことを何もわかっていない人でした。
同僚がいじめられているのを見て胃が痛くなり、「この環境にいてはいけない」と思って2025年4月に退職を決意しました。13年積み上げたものを手放す決断は簡単ではありませんでしたが、後悔はしていません。
地域密着型・個人薬局のリアル
- ✅ スタッフや医師・看護師と深い関係が築ける
- ✅ 長く勤めると阿吽の呼吸で働けるようになる
- ✅ オーナーとの距離が近い
- ❌ 経営者や上司の方針に職場の空気が左右されやすい
- ❌ パワハラなど人的リスクが大きい(逃げ場が少ない)
4回の転職を振り返って思うこと
私のキャリアは決してきれいなものではありませんが、振り返ると一本の筋があります。「薬剤師免許を持っていたから、好きな生き方ができた」ということです。
語学留学も、旅しながら派遣も、1年3ヶ月の世界一周も——免許がなければどれも難しかったと思います。転職や離職をしても「また働ける」という安心感が、自由な選択を支えてくれました。
転職を考えているあなたに伝えたいのは、「転職は怖いことじゃない」ということ。薬剤師はどこに行っても必要とされる職業です。自分の人生をどう生きたいかを起点に、キャリアを考えてみてください。
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この記事は転職経験をもとにした個人の見解です。転職の判断はご自身の状況に合わせて慎重にご検討ください。


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